特長

航空技術から生まれた高速旅客船
アメリカの航空機メーカーが開発した全没翼型水中翼船で、ガスタービン駆動のウォータージェットポンプが海水を高圧噴射して推進。
水中翼が揚力を発生させ、船体を海面上に浮上させて航走することから「海のジェット機」と呼ばれます。

自動姿勢制御による安全性と快適性
航空機と同等の自動姿勢制御装置を搭載。航行中は姿勢を常に最適化し、波高約 3.5 m の荒天でも安定した乗り心地を維持します。
非常時には自動車並みの短距離で減速・停船が可能です。

時速約 80 km のノンストップ高速巡航
船体が海面に触れないフォイルボーン航行のため水の抵抗が大幅に低減。
約 80 km/h(約 43 ノット)の高速でも波の影響をほとんど受けず、揺れが少ないため船酔いの不安を大きく軽減します。

船種と基本性能

船種ジェットフォイル(水中翼船)
フォイルが揚力を生み、船体を海面上へ持ち上げて高速航行。
波の衝撃や揺れを従来フェリーの半分以下に抑え、抜群の安定性を実現。
最高速度時速 83 km(45 ノット)
「速さ × 安心」のバランスを追求し、短時間移動を可能に。
乗客定員228 名(うち VIP シート 18 席)
余裕あるシートピッチと手荷物スペースでビジネス・観光双方に対応。
船体規模全長約 24 m / 総トン数 164 t
全長• 水中翼を上げた状態:30.33 m(99.5 ft)
• 水中翼を下げた状態:27.36 m(89.76 ft)
長さ(垂線間)23.99 m(78.7 ft)
幅(型)8.53 m(28.0 ft)
深さ(主甲板)(型)2.59 m(8.5 ft)
満載喫水(型・水中翼を下げた状態)約 1.56 m(約 5.1 ft)
• 水中翼を上げた状態の最大喫水:約 2.2 m(約 7.2 ft)
• 水中翼を下げた状態の最大喫水:約 5.4 m(約 17.6 ft)
満載排水量(満載喫水において)118.87 t(約 117 LT)
総トン数164 t
主機関• アリソン 501-KF 型ガスタービン ×2 基
• 連続最大出力(MCO):3,800 PS × 13,120 rpm(1 基当たり)
2,794 kW × 2 = 5,588 kW
ウォータージェット推進機• 軸流式パワージェット 20 ×2 台
• 容量:約 9 kg/cm² × 90 m³/min × 2,060 rpm(1 台当たり)