
特長
● 航空技術から生まれた高速旅客船
アメリカの航空機メーカーが開発した全没翼型水中翼船で、ガスタービン駆動のウォータージェットポンプが海水を高圧噴射して推進。
水中翼が揚力を発生させ、船体を海面上に浮上させて航走することから「海のジェット機」と呼ばれます。
● 自動姿勢制御による安全性と快適性
航空機と同等の自動姿勢制御装置を搭載。航行中は姿勢を常に最適化し、波高約 3.5 m の荒天でも安定した乗り心地を維持します。
非常時には自動車並みの短距離で減速・停船が可能です。
● 時速約 80 km のノンストップ高速巡航
船体が海面に触れないフォイルボーン航行のため水の抵抗が大幅に低減。
約 80 km/h(約 43 ノット)の高速でも波の影響をほとんど受けず、揺れが少ないため船酔いの不安を大きく軽減します。





船種と基本性能
船種 | ジェットフォイル(水中翼船) フォイルが揚力を生み、船体を海面上へ持ち上げて高速航行。 波の衝撃や揺れを従来フェリーの半分以下に抑え、抜群の安定性を実現。 |
最高速度 | 時速 83 km(45 ノット) 「速さ × 安心」のバランスを追求し、短時間移動を可能に。 |
乗客定員 | 228 名(うち VIP シート 18 席) 余裕あるシートピッチと手荷物スペースでビジネス・観光双方に対応。 |
船体規模 | 全長約 24 m / 総トン数 164 t |
全長 | • 水中翼を上げた状態:30.33 m(99.5 ft) • 水中翼を下げた状態:27.36 m(89.76 ft) |
長さ(垂線間) | 23.99 m(78.7 ft) |
幅(型) | 8.53 m(28.0 ft) |
深さ(主甲板)(型) | 2.59 m(8.5 ft) |
満載喫水(型・水中翼を下げた状態) | 約 1.56 m(約 5.1 ft) • 水中翼を上げた状態の最大喫水:約 2.2 m(約 7.2 ft) • 水中翼を下げた状態の最大喫水:約 5.4 m(約 17.6 ft) |
満載排水量(満載喫水において) | 118.87 t(約 117 LT) |
総トン数 | 164 t |
主機関 | • アリソン 501-KF 型ガスタービン ×2 基 • 連続最大出力(MCO):3,800 PS × 13,120 rpm(1 基当たり) 2,794 kW × 2 = 5,588 kW |
ウォータージェット推進機 | • 軸流式パワージェット 20 ×2 台 • 容量:約 9 kg/cm² × 90 m³/min × 2,060 rpm(1 台当たり) |