今朝の琉球新報に、「琉球エアーコミューターと日本トランスオーシャン航空が就航している久米島路線について、国が赤字を補填する欠損補助が打ち切られる恐れがある」との記事が載っていました。

そして、補助打ち切りの最大の理由は、久米島オーシャンジェットの久米島航路への高速船参入だと書かれています。

しかし皆さん、よく考えてみてください。

この航空会社と船会社への赤字補助は、国が50%、沖縄県が33%、自治体が17%を負担していますが、
財政基盤の弱い離島自治体においては、この17%の財源をねん出することに苦しんでいるのが事実です。

また、今回の記事では、赤字補助がなくなることで、航空便の減便や運賃の値上げがあるかのように書かれていますが、そんな事は絶対にありません。

それはなぜか。

高速船が参入することで、「行きは飛行機、帰りは高速船」「行きは高速船、帰りは飛行機」といったように、
利用者に新たな選択肢を増やすことになり、飛行機を利用する方は確実に増えるでしょう。

今、琉球エアコミューターの久米島路線の搭乗率は75.1%(令和5年度実績)ですが、高速船の参入により90%を超えることになり、債務超過状態を脱出することになるでしょう。

つまり、高速船が参入することで、航空会社は利益が出ることになります。

そして、航空会社の赤字がなくなることで、前述した久米島町の赤字補助負担はなくなることになるでしょう。

「航空会社にとってもプラス」

「久米島町の財政にとってもプラス」

共存共栄の環境が生まれるのです。

航空各社への沖縄路線に対する支援策は、「着陸料の軽減(通常の1/6)」「航行援助施設利用料の軽減(通常の1/6)」「航空機燃料税の軽減(通常の1/2)、「離島向け機材の75%補助」「赤字路線の運航赤字補助」など、至れり尽くせりです。

私たち久米島オーシャンジェットは、「補助金は一切もらわずに運営する」ことを会社のミッションとしてます。

久米島オーシャンジェットの久米島航路への参入は、航空路線との競争ではなく、「共存」になることは間違いないのです。