かつて「新鮮」とは、朝採れの野菜や、今しがた水揚げされた魚、捌きたての肉にのみ許された称号でした。
しかし、いまやその概念は静かに、しかし確かに変わり始めています。
マイナス60度という極限の温度での急速冷凍という現代の冷凍技術は、採れたての生命の息吹をそのまま封じ込め、時間や距離を越えて“旬”を届けることを可能にします。
もはや「新鮮」とは、その場の一瞬の鮮度ではなく、「本質を損なわずに保たれること」へと再定義されつつあります。
私は今、沖縄の地で、その新たな“新鮮”の価値を世界に示す挑戦を始めています。
島の豊かな自然が育んだ野菜、海の恵みである魚、生命の営みが生み出す肉。
それらを、最新の冷凍技術によって瞬時に封じ込めて、世界中の食卓へと届けます。
この技術は、単なる保存手段ではありません。
それは、私たちと世界の距離を縮め、沖縄の食の可能性を未来へと開いてゆく架け橋です。
沖縄には、世界に誇るべき特産があります。
そして今、それを世界へと発信する術も、私たちの手の中にあります。
私は、この島のすべての恵みを、最も良い状態のまま凍らせ、世界へと届けることで、「沖縄」という存在そのものを、未来に刻みつけていきたいと考えています。
久米島オーシャンジェットは、ただ船を走らせるだけではなく、久米島の豊かな食材を世界に運ぶ役割も果たしていきます。
私たちの使命は、多くの人に久米島に来ていただき、感動していただき、その食材の魅力を世界の人々にSNSやメディアを通して広めてもらうことです。


