株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

 久米島オーシャンジェットのミッション「久米島の人口減少に歯止めをかける」「本部町民を渋滞から守る」に賛同いただき、高速船(ジェットフォイル)事業に深いご理解と多大なるご支援、ご出資を賜りましたこと、社員一同、心より感謝申し上げます。

 本プロジェクトはこれまで、決して平坦な道のりではございませんでした。

 造船所における作業工程の遅延や技術的な課題など、幾度となく困難に直面する場面もございました。

しかしながら、そのたびに、株主の皆様からお寄せいただいた温かいご支援と励ましのお言葉が、私たちにとって何よりの力となり、一つひとつ課題を乗り越えながら、着実に前進することができております。

 特に、修繕作業工程における最大の節目であったエンジンの積み込みにつきましては、本年12月24日、無事に完了することができました。

 これは、本事業がいよいよ来年の最終局面を迎えることを意味しており、就航への道筋が確かなものとなった瞬間でもあります。

 この重要な節目を迎えられましたのも、ひとえに株主の皆様の変わらぬご支援の賜物であり、改めて深く感謝申し上げます。

 私たちは、来る5月1日の就航を控え、社員全員が心を一つにし、日々準備を進めております。

 株主の皆様からお預かりしている期待と想いを大きなエネルギーとして、事業の成功に全力で取り組み、必ず成果をもってお応えしてまいります。

 本ジェットフォイル事業は、単なる交通手段の整備にとどまるものではありません。

 人と人、島と島をつなぎ、久米島・本部の産業や観光、そして地域の未来に新たな可能性をもたらす、夢と希望に満ちた挑戦であると考えております。

 この事業が実を結ぶことで、久米島・本部のみならず沖縄全体を元気にし、次の世代へ誇れる未来をつくる一助となることを強く願っております。

 今後とも、株主の皆様、そして県民の皆様からの温かいご支援とご声援をいただきながら、一歩一歩着実に歩みを進めてまいります。

 引き続き、変わらぬご指導とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

今年一年、本当にお世話になりました。 

2026年が、株主の皆様にとって素晴らしい年になりますことを祈念いたしております。

1.久米島オーシャンジェット就航までのスケジュール

フラップ(補助翼)の取付をはじめ、ストラットが安全に上下左右へ動作するための支持部や可動部について点検と整備を行い、併せてアンダースピーカーの取付も順次進めています。

これらの工程を段階的に実施した結果、全体では約3週間を要し、作業内容によってはさらに期間が延びる場合もありましたが無事完了しております。

低速で走る艇走時(12ノット以下)には、水流の向きを変更させるディフレクターと前部ストラットのラダーを用いて船の向を変更させます。

これに対して、高速で翼走しているときは、船体制御システム(ACS)が船首ストラット及び船尾フラップと連動し、船の向きを変更します。

旋回の方法にも違いがあり、艇走時は平らに回る「フラットターン」、翼走時は傾きを保ちながら安定して回る「コーディネートターン」を行います。

今回、技術面での助言と支援をいただいているのは、HAU YUEN PANG氏とCHI SHING CHENG氏のお二人で、社内ではパンさん、チェンさんと呼んでいます。

お二人は香港のターボジェット社に所属しており、12月17日には伊万里にて現地対応を行いました。なお、ターボジェット社は略称で、正式には信徳中旅船務管理有限公司(英:Shun Tak-China Travel Ship Management Limited)です。

香港で長年にわたりジェットホイルの運航に携わってきた豊富な経験を有しており、今回は久米島オーシャンジェットの主機および推進器を中心に、実務に即した具体的なアドバイスをいただいています。

現時点では当社社員の中に同様の専門スキルを持つ人材がいないため、こうした技術協力は就航準備を進めるうえで非常に重要な役割を果たして頂いております。

2.久米島オーシャンジェット就航までのスケジュール

12月26日 那覇本社事務所 移転 那覇市西1-19-7 フェアビル 1F

2月28日 つむぎ那覇へ到着

3月 制服発表(船員・地上職)

3月後半 久米島事務所オープン

4月 乗船会・記者会見(株主・マスコミ・インフルエンサー・後援会)

4月28日 内覧パーティー(ロワジール)

5月1日 就航

3.久米島と本部を結ぶ航路が生む新たな循環

久米島オーシャンジェットでは、海の安全確保と自然環境の保全を両立する取り組みとして、クジラと船舶の衝突防止に向けた実証実験を開始しました。

本取り組みは、クジラが発する音を高感度センサーで捉え、AIで解析・位置特定を行う最新技術を活用するものです。

2025年10月14日には、海洋音響分野の研究を行うブルーオーシャン研究所と協定を締結し、本技術の導入を決定しました。

第一回目の実証実験は12月20日に実施しました。当日は、高感度ハイドロフォン(水中マイク)を水深約5メートルまで沈めて設置し、実際の運航ダイヤを想定して集音試験を行いました。那覇市沿岸漁港を午前8時に出港し、神山島周辺、渡嘉敷島付近など複数地点で段階的に集音を実施しています。

今回の実験ではクジラの発音は確認されませんでしたが、当該時期・海域にクジラがいないことを示す有効なデータとなりました。

一方で、小型海洋生物の音や、1〜2マイル離れた船舶の航行音を検知することに成功し、本技術の高い感度と実用性を確認しています。

今後は、回遊シーズンにあたる1月から3月にかけて実証実験を継続し、データの蓄積と精度向上を図ってまいります。2026年5月1日の就航に向け、安全性と環境配慮を両立した運航体制の構築を進めていきます。

久米島の海と共生する新たな航路として、引き続き取り組んでまいります。

その追い風を、久米島と本部・那覇の新航路がさらに地域の力へと変えていく。

私たち久米島オーシャンジェットは、その未来の一端を担えるよう、就航準備を着実に進めてまいります。

4.佐野忠克氏による国際情勢講演を合同開催

12月2日、久米島オーシャンジェット株式会社は、株式会社沖縄ファースト政策研究所と合同で、株主向け特別勉強会を開催しました。

当日は、元総理補佐官で国際弁護士の佐野忠克氏を講師に迎え、「日米同盟の『黄金時代』が日本および沖縄に及ぼす影響」を主題としてご講演いただきました。

講演では、国際情勢の大きな潮流を踏まえつつ、米国政治の動向や経済政策、さらにそれらが日本や沖縄に与える影響について、具体的な事例を交えながら解説が行われました。

また、報道だけでは見えにくい国際政治の背景や、政策決定の現場で何が重視されているのかについても言及があり、参加者にとって理解を深める機会となりました。

講演全体を通じて、長年にわたり国際交渉や政策の最前線に携わってこられた佐野氏ならではの視点と、豊富な経験に基づく分析が示されました。

会場では、参加者が各テーマに熱心に耳を傾け、随所で頷きながら講演を聴く様子が見られ、国際情勢への関心の高さがうかがえる勉強会となりました。