弊社は2025年今季夏より那覇-本部航路、同年11月1日より那覇-久米島航路のジェットフォイル(超高速船)就航を予定しており、現在、行政手続きをはじめハード・ソフト両面での準備を順調に進めております。
しかしながら、沖縄タイムス紙(2025年4月11日付)において「ジェットフォイルとクジラの衝突リスク70倍」という見出しの記事が掲載され、これに対するご心配の声を多く頂戴いたしました。当該記事は、衝突リスクに関する根拠や裏付けが確認されないままに発信されたものであり、弊社としては大変遺憾に思っております。

弊社の立場や今後の方針は、以下のとおりです。

【弊社ミッションとクジラとの共生に向けての取り組み】
● 弊社のジェットフォイル事業は「久米島の観光活性化と人口減少の歯止め」「本島北部の交通渋滞緩和」という大きな2つのミッションを掲げています。いずれも、沖縄全体の持続的発展をめざす上で不可欠な目標です。
● 一方で、沖縄の海においてクジラとの共存は重要な課題であり、弊社はこれまでに一般財団法人沖縄美ら島財団総合研究所やホエールウォッチング協会など、関係者と計5回にわたる意見交換を行ってまいりました。今後もクジラの生態や衝突リスクの低減策に関する科学的知見を取り入れながら、具体的な対策を進めてまいります。

【今回の報道に対する見解】
● 記事にある「衝突リスク70倍」という数値は、弊社としては客観的な裏付けが確認されておらず、非常に困惑をしています。
● 4月9日に行われた意見交換会は、あくまで「今後の正式説明会に先立つ打ち合わせ」として位置付けられた非公開の場でした。ところが、その内容と写真が弊社の合意なく報道機関へ提供され、センセーショナルな見出しで記事化された経緯がございます。
● こうした一方的な報道により、県民の皆様や株主の皆様に誤解や不安が生じていることは残念であり、報道内容の正確性や公正さについては大きな疑問を感じております。

【今後の方針】
● 5月20日には久米島町民説明会、5月22日には本部町民説明会を開催し、弊社の就航計画やクジラとの共生の方策、また各種リスクマネジメントについてご説明させていただきます。
● 5月21日には第3回目の株主総会を予定しており、株主の皆様に対しても改めて事業進捗とリスク対応策を詳しくご報告いたします。

【弊社の使命と決意】
● 今後もホエールウォッチング協会をはじめとする関係者と誠意をもって協議を重ね、理解と協力を得ながら、クジラとの共存に向けた具体的施策を着実に進めていきます。
● 沖縄県民の皆様が安心してご利用いただけるジェットフォイル運航を実現するため、論理的・合理的かつ透明性の高いプロセスのもと、今季夏の那覇-本部航路、11月1日の那覇-久米島航路就航を目指して準備を進めてまいります。